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FUKUSHIMA DOYUKAI福島県中小企業家同友会 福島支部

入会前は社員との関わり方に悩んでいた。今は、自分の言葉で理念を語れるようになった。

山田 太郎

株式会社山田商店 代表取締役

大学卒業後、東京の大手商社で10年勤務。家業を継ぐため福島に帰郷したのが35歳の時でした。父から事業を受け取った当初は、社員との距離感がつかめず、何を言っても「先代の方が良かった」と言われる日々。社員からの信頼を得る前に、まず自分が経営者として何を目指すのかが分からなかったといいます。

2018年、知人から同友会の例会に誘われたのが転機でした。最初は「経営者団体って堅苦しそう」と思っていたものの、実際に参加してみると、自分と同じように悩んでいる経営者が業種を超えて集まっていることに驚きました。翌月から経営指針作成委員会のセミナーに参加し、半年かけて自社の経営理念を文書化したことで、社員に伝えるべきことが明確になりました。

「よい会社・よい経営者・よい経営環境」という同友会の三つの目的は、ただのスローガンではないと実感。グループ討論で「あなたの会社は何のために存在するか?」と問われ答えに詰まった経験が、今の経営理念「福島の暮らしを豊かに」を生むきっかけになりました。

経営指針を文書化し毎朝の朝礼で社員と共有するようになって2年。社員から「自分はこの理念のために働いてる」と言ってもらえるようになり、社員教育の体系化や若手の登用、ECサイトの立ち上げなど、すべて理念を起点に判断するようになって売上は5年で1.7倍に。次は事業承継の準備として、後継者候補の社員2名と3年計画で引き継ぎを進めています。